9期目を目指した1区の中道改革連合前職の川内博史さん(64)は、自民前職の宮路拓馬さん(46)に敗れた。高市人気の波に押されて政権批判の訴えは広がりを欠いた。選対本部長の柳誠子県議は「非常に厳しい結果が出た」と厳しい表情で振り返った。 【2026衆院選】鹿児島市で開票スタート遅れる…原因は「雪」――交通事故が多発し渋滞、投票箱の到着遅れ
投票終了直後の午後8時すぎ、鹿児島市平之町の事務所に集まった支援者は、スマートフォンに届いた選挙区落選の一報に「うそ」と声を上げ、頭を抱えた。柳県議は「終盤になって政治を変えないといけない、という声が多く寄せられていたので非常に残念だ」と話した。その後、比例復活に望みを託し、開票の行方を見守った。 川内さんは所属していた立憲民主と公明が結成した「中道」に合流した。街頭演説に集まった公明支持者には「一緒になったのは運命。自民党幕府を倒す令和の薩長同盟だ」とアピール。だが、現実路線へ軌道修正した中道の基本政策と「原発ゼロ」「集団的自衛権の閣議決定は違憲」といった自身の主張との整合性を説明する時間はなかった。 「生活者ファースト」を打ち出し「財源のある消費税減税」を繰り返し訴えたものの、他党も減税を掲げる中で争点がぼやけた。 高市色を前面に押し出す自民に対し、選挙戦中盤以降は「権力と闘うために政治家になった」「高市首相1人に白紙委任状を出していいのか」と対決姿勢をより鮮明にした。地域を回り一人一人の悩みに耳を傾ける選挙戦を展開したが、支持は広がらなかった。
南日本新聞 | 鹿児島

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