215: 2013/04/27(土) 09:03:15.63 ID:Ckvh0m0V0
とある研究所

ほとんど人のいる気配がないその場所で1人分の足音が響く
足音の人物はある部屋の前まで行くとそこで足を止めドアをノックした

「おい、入るぞ」

「どうぞ」

中からすぐに返事があり、ドアを開けた

「よぉ、頼まれてた研究資料持ってきてやったぜ」

「すみません。木原さんわざわざ」

「???別に構わねぇけどよ、なんつー格好してんだ?お前」

木原と呼ばれた男性の目に飛び込んできたのは下着の上に白衣を着るといったどこのマニアックなAVだとツッコミたくなる格好をした女性だった

「クーラーが壊れていて物凄く暑いんです」

立ち上がろうとする女性を片手で制し、そんな格好している理由を聞くとそんな答えが返ってきた
確かに現在は真夏で、ヒートアイランド現象などと言われるものがあり都心は特に暑い
部屋の中に入りきっていない木原でさえ、部屋の中が暑いと感じる

「白衣脱げよ」

「白衣を脱ぐなとこの前言われたので、白衣の下を脱いでみました」

心なしキリッとした顔で言われ、木原は思わず溜め息をついた
白衣がユラユラと揺れるせいで下着が見え隠れし、非常に工口い
あまり意識しないようにするが視界に入ってしまう

「お前いっつもそんな格好してんのか?」

「いえ、さっき思いついたんです」

どうかしましたか?と言いたげに首を傾げると、椅子に座っているせいで上目づかいになり誘っているようにしか見えない
しかも顔の造形は整っていて、本人にその自覚がほとんど無いのが余計にたちが悪い
他の男なら襲ってしまうこともあるかもしれない

「お前、その格好して襲われても文句言えねぇぞ?」

「私の貧相な身体を見て男性が劣情を催すとは思えませんが」

「木山、お前バカだろ」

「え?」

木山の座る場所へと行き、覆い被さるような形で後ろの机に手をついた
木山は突然の木原の行動に戸惑いを隠せずにいた

「男っつぅのは女だったら何でもいいんだからな」

「ひゃぁ!?」

木原はそう言うと机についていない方の手で木山の足を撫でる
木原の眼には例えるなら獲物を見つけた獰猛な猛禽類のような危険な色をしていた

「さて、そんなイケナイお嬢さんにはお仕置きしなくちゃなぁ?」

328: 2013/05/15(水) 14:23:05.83 ID:77RGZVZL0
木原の魔の手が上へと伸びようとしたその時!!

???♪

木原の白衣のポケットから携帯の着信音が鳴った 
木原の顔に似合わない可愛らしいメロディが2人の間に流れる

「「・・・」」

しぶしぶといった様子で木原が電話に出ると、通話口から離れている木山にでさえ向こうの声がよく聞こえた

『木ィィィィ原くゥゥゥゥゥゥン!!!???』


329: 2013/05/15(水) 14:24:20.84 ID:77RGZVZL0

「うるせぇよ一方通行。聞こえてるっつーの」

『打ち止めがお菓子の食い過ぎで晩飯いらねェって言ってンですけどォ!?いっっつも言ってンよなァ??アイツの食べたい分だけお菓子を与えンなって!!』

「あ?頑張って調整受けたんだからご褒美あげなきゃならねぇだろうが!!・・・つうか、めったに会えない孫ぐらい可愛がり倒させろや!!!」

目の前で繰り広げられる親子喧嘩に木山は呆れていた
正直木原の発言の前半は建て前で後半が本音なのがまる分かりだった

そんな木山を放置して低レベルな親子喧嘩はヒートアップしていった

「もう決めたやっぱお前[ピーーー]わ。打ち止めとか妹達が嫌がるからしなかったけどぜってー[ピーーー]。はい決定ー」

『ハッ!殺れるもンなら殺ってみろ』 

殺伐とした会話の中電話の向こうから別の声が聞こえた 

『ねーねーあなた。ミサカも木原くんとお話したいって、ミサカはミサカはあなたの服を引っ張りながら要望を伝えてみたり!!』 

330: 2013/05/15(水) 14:25:38.47 ID:77RGZVZL0

電話の向こうではダメだ。としたい!の押し問答がしばらく続いていたが『ミサカはミサカは最終手段を使ってみたり!!』の声とともに持ち手が変わったようだ 

『もしもし??木原くん?ミサカだよ!ってミサカはミサカは元気よく挨拶してみる!!』 

「よぉ、打ち止め。ちゃんと飯食わねーとダメだろうが」 

『う、でもちゃんとお野菜は食べたもん!!ってミサカはミサカはお肉は少し残しちゃったことを隠しながら木原くんに報告してみたり!!』 

「隠せてねぇだろ」 

『あぅ。この口癖のせいかー!ってミサカはミサカは嘆いてみたり!』 

「それはいーけどよぉ。もう夜も遅ぇんだから寝ろ」 

『木原くんもあの人と同じ事を言うのねってミサカはミサカはヤッパリ親子なのねって実感してみたり』 

「はいはい」 

そう言うと木原は電話を切り、部屋から出て行くかと思えば──── 

331: 2013/05/15(水) 14:26:55.06 ID:77RGZVZL0

一歩足を此方に運んだ 

「────?」 

そして手を木山の太ももに─── 

「いや、可笑しいだろ」 

「何が?」 

「何でこの雰囲気で貴方は何をしようとしているんだ?」 

「何ってナニだr「そうではなく!」 

「へいへい。すいませんねー」

悪びれる様子もなく答えながら木原は大きな欠伸を一つした

「・・・いつから寝ていないんだ??」

「あ?あー・・・。3日ぐらい?」

よく見れば目元には木山に負けず劣らず色濃い隈がある
木山はそれを見ると、先程まで一応目上だからと使っていた敬語を止めて端的に今思うことを伝えた
というより子供と同等の口喧嘩をする相手に敬語を使うのもバカらしいと思ったのも大きい

「寝ろ」

「オイ。てめぇも俺を年寄り扱いしやがんのか?あぁん?研究所の奴らもさっさと寝ろって言いやがるし。俺はまだまだ若い!!」

そんなことを吠える木原にハイハイとおざなりに返事を返した

「睡眠不足は能率が落ちるばっかりだと、よく知っているだろう?こんな所で油を売っている暇があったらさっさと寝るべきだ」

「そりゃあ俺もそのつもりだったがテメェがそんな格好してんのが悪ぃだろ」

せっかく話をずらしたが結局そこに戻ってしまった
舌打ちしたいのをこらえながら、しぶしぶ謝った

「・・・すいません」

「おう。最初っからそうすりゃあ良かったんだよ」

332: 2013/05/15(水) 14:27:31.64 ID:77RGZVZL0
ハッと鼻で笑い、また欠伸をする
そして一言

「じゃあ、俺帰るわ」

「そうしてくれ」

嵐がやっと去るようで、何だかかなり疲れた
一人になった部屋の中で服を着ながら木山は先程あった事を考えていた

(木原さんは寝不足だったからあんな奇行に走ったのだろうな。)

(まぁ、深夜のテンションという奴だろう。今回の事は私もさっさと忘れてしまおう)

(ただ───)

333: 2013/05/15(水) 14:28:20.86 ID:77RGZVZL0

帰る間際に木原はこんな事を言った

「つーか、お前最初の敬語はどこ行ったよ」

「あ、すみません。つい・・・」

「いや、別に構わねぇ。むしろそのままでいろ」

「はぁ、分かりました」

ハッとまた鼻で笑うと今度は足ではなく頭に手を伸ばし、子供にするそれで髪の毛をグシャグシャにされた

334: 2013/05/15(水) 14:29:07.08 ID:77RGZVZL0

翌日

真面目に白衣と服を着て研究所に行き自分にあてがわれている部屋の扉を開くと────

机の上に座り缶コーヒーをすする木原がいた

「は?」

「よう、木山ちゃん。やっと来たか」

「え?何で?と言うか木山ちゃん!?」

「木山ちゃんには今日から俺の研究手伝ってもらうから」

「はい?」

「上には俺がうまーく言っといたから心配はねぇから」

「いや、」

「早く準備しろよ流石の俺でも他人の研究結果とかは見ねぇからよ」

「ちょっと」

「それとー」

「話を聞け!!」

「『超能力者量産化計画』は知ってるよな?ソイツらのネットワークに原因不明のノイズが混じってんだわ。その原因解明のためによぉ」

人相の悪い男がさらに凶悪な笑みで話す
此方の返事は聞いていない
どこまでも自分本意だった

まぁ、だからこその《木原》だ

「手伝え」

諦めたのか木山は大きく溜め息をついた

「分かった。協力させてもらおう」

───私の”目的”の為にも
使えるモノは使わせてもらおう

335: 2013/05/15(水) 14:30:35.47 ID:77RGZVZL0
ごめんなさい!4レスで全くなかったです(´`:)

はい、これで終了です。
これは今スレを建てるかわからないけど書きためてるものの一部何ですが、分かりにくい所があったらすみません

一応補足しておくと、この世界では木原くンは一方通行の保護者的な立ち位置です
そして、まだ木山先生は事件を起こしていません

木山先生に敬語を使わせたかっただけだったんですが、上手く書けませんでしたorz
何か助言などくださると嬉しいです

最後にこれだけは言っておきます

木山てんてーは俺の嫁!!!!
異論は認める

それではスレ汚し失礼しました

引用: ▽【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-39冊目-【超電磁砲】